【グレンソン】チャッカブーツの履き口ステッチ補修|早めのメンテで10年愛用できる靴に!

靴の修理について

こんにちは!ミスタークイックマンです。

本日は、イギリスの老舗ブランド「グレンソン(Grenson)」のチャッカブーツを、履き口のステッチ補修でよみがえらせた修理事例をご紹介します。

「革が破れているわけではないけれど、糸がほつれてきた…」
「まだ履けるけど、このまま使っていいのか不安…」

そんな方にこそ読んでいただきたい内容です。靴は、“早めの修理”こそが長持ちの秘訣。その理由と一緒に、チャッカブーツやブランド「グレンソン」の魅力についても、豆知識を交えて深掘りします。

秋冬の定番、チャッカブーツの魅力とは?

ブーツの中でも、チャッカブーツは特に人気の高い定番モデル。シンプルながらも品があり、どんな服にも合わせやすいのが魅力です。

とくにこの時期におすすめなのが、以下のようなあたたかみのある素材との組み合わせ:

  • 毛糸のニットやマフラー
  • コーデュロイパンツ
  • スエード素材のアウター

スエードのチャッカブーツは、見た目の柔らかさと深みが魅力。ジャケットスタイルにも相性抜群で、大人のカジュアルコーデに最適です。

チャッカブーツの由来と歴史

「チャッカ」とは、ポロの試合の1ラウンド=7分半を指す言葉で、元々はポロ選手が履いていたブーツがルーツです。

19世紀イギリスの貴族階級の間で人気となり、そこから学生・スポーツマン・ビジネスマンへと広がりました。

チャッカブーツの主な特徴

  • くるぶし丈で動きやすい
  • 鳩目(靴ひも穴)が2〜3対とシンプル
  • スムースレザーやスエード、オイルドレザーなど素材展開が豊富
  • カジュアルにもドレスにも対応できる

“軽やかなブーツ”という印象があるチャッカブーツは、フォーマルとカジュアルをつなぐ万能選手といえる存在です。

グレンソンというブランドについて

グレンソン(Grenson)は1866年創業、イギリス・ノーサンプトン発祥の紳士靴ブランドです。
創業者ウィリアム・グリーン氏の名から、最初は「Green’s Son」として知られていました。

グレンソンの特徴

  • グッドイヤーウェルト製法を初期から導入
  • イギリス王室や世界中のセレブも愛用
  • 重厚なデザインながら、履き心地は軽やかでやさしい
  • 時代に左右されないタイムレスなデザイン

代表的なモデルには以下があります:

  • アーチー(ウイングチップ)
  • バート(プレーントゥ)
  • フレッド(カントリーブーツ)
  • デクラン(チェルシーブーツ)

そして今回のご依頼は、グレンソンの茶スエードのチャッカブーツでした。

今回のご依頼:履き口のステッチほつれ修理

「なんとなく違和感があると思ったら、履き口のステッチが解けていた」ということでお持ち込みいただきました。

革に破れや劣化はなく、縫い目だけのほつれという軽微な症状。

ですが、放置して履き続けてしまうと…

  • 革が引っ張られて裂ける
  • 型崩れを起こす
  • 修理範囲が大きくなって高額に…

といったリスクがあるんです。

今回は同系色の高耐久ナイロン糸を使い、元の縫い目に沿って丁寧に縫い直しを行いました。縫い跡が浮かないよう、元々の職人技に負けないように慎重に仕上げ。

修理後は、新品時とほとんど変わらない自然な見た目に。お客様にも「本当に直したの!?」と驚かれるほどの仕上がりとなりました。

20181105グレンソン①

修理費用と納期

修理内容 費用(税込) 納期目安
ステッチ補修(片足) ¥1,650〜 5〜10日程度

※状態や混雑状況により前後する場合があります。

即日修理が可能な場合もありますので、お急ぎの方はぜひスタッフまでご相談ください。

20181105グレンソン②

豆知識:ほつれを放置するとどうなる?

縫い目のほつれを「たいしたことない」と思ってしまいがちですが、実はこの状態が靴にとっては“危険信号”。

  • 革が裂けるリスク
  • パーツのズレや型崩れ
  • ソールへの負荷増加

たとえば、ステッチが切れて3ヶ月放置しただけで、同じブーツが“縫い直し+革補修+ソール調整”の大修理になったケースもあります。

20181105グレンソン③

まとめ|軽い不具合こそ、修理のタイミング!

「ちょっと気になるな」くらいの状態が、実は一番の修理タイミング。

重症化してからでは費用も手間も倍以上になってしまうため、違和感に気づいた時点で早めにご相談いただくのがベストです。

グレンソンのような高品質なブーツは、5年・10年と履き続ける価値のある一足です。
その分、ちょっとしたメンテナンスの積み重ねがとても大切。


お気軽にご相談ください!

ミスタークイックマンでは、今回のような軽修理から、オールソールや革補修まで幅広く対応しています。

「この程度で持ち込んでもいいのかな…?」
と迷ったら、遠慮なくスタッフにお声がけください。プロが状態を見て、最適な方法をご提案いたします!