こんにちは!ミスタークイックマンです。
本日は、イギリスの老舗ブランド「グレンソン(Grenson)」のチャッカブーツを、履き口のステッチ補修でよみがえらせた修理事例をご紹介します。
「まだ履けるけど、このまま使っていいのか不安…」
そんな方にこそ読んでいただきたい内容です。靴は、“早めの修理”こそが長持ちの秘訣。その理由と一緒に、チャッカブーツやブランド「グレンソン」の魅力についても、豆知識を交えて深掘りします。
秋冬の定番、チャッカブーツの魅力とは?
ブーツの中でも、チャッカブーツは特に人気の高い定番モデル。シンプルながらも品があり、どんな服にも合わせやすいのが魅力です。
とくにこの時期におすすめなのが、以下のようなあたたかみのある素材との組み合わせ:
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毛糸のニットやマフラー
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コーデュロイパンツ
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スエード素材のアウター
スエードのチャッカブーツは、見た目の柔らかさと深みが魅力。ジャケットスタイルにも相性抜群で、大人のカジュアルコーデに最適です。
チャッカブーツの由来と歴史
「チャッカ」とは、ポロの試合の1ラウンド=7分半を指す言葉で、元々はポロ選手が履いていたブーツがルーツです。
19世紀イギリスの貴族階級の間で人気となり、そこから学生・スポーツマン・ビジネスマンへと広がりました。
チャッカブーツの主な特徴
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くるぶし丈で動きやすい
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鳩目(靴ひも穴)が2〜3対とシンプル
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スムースレザーやスエード、オイルドレザーなど素材展開が豊富
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カジュアルにもドレスにも対応できる
“軽やかなブーツ”という印象があるチャッカブーツは、フォーマルとカジュアルをつなぐ万能選手といえる存在です。
グレンソンというブランドについて
グレンソン(Grenson)は1866年創業、イギリス・ノーサンプトン発祥の紳士靴ブランドです。
創業者ウィリアム・グリーン氏の名から、最初は「Green’s Son」として知られていました。
グレンソンの特徴
代表的なモデルには以下があります:
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アーチー(ウイングチップ)
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バート(プレーントゥ)
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フレッド(カントリーブーツ)
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デクラン(チェルシーブーツ)
そして今回のご依頼は、グレンソンの茶スエードのチャッカブーツでした。
今回のご依頼:履き口のステッチほつれ修理
「なんとなく違和感があると思ったら、履き口のステッチが解けていた」ということでお持ち込みいただきました。
革に破れや劣化はなく、縫い目だけのほつれという軽微な症状。
ですが、放置して履き続けてしまうと…
といったリスクがあるんです。
今回は同系色の高耐久ナイロン糸を使い、元の縫い目に沿って丁寧に縫い直しを行いました。縫い跡が浮かないよう、元々の職人技に負けないように慎重に仕上げ。
修理後は、新品時とほとんど変わらない自然な見た目に。お客様にも「本当に直したの!?」と驚かれるほどの仕上がりとなりました。
修理費用と納期
修理内容 | 費用(税込) | 納期目安 |
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ステッチ補修(片足) | ¥1,650〜 | 5〜10日程度 |
※状態や混雑状況により前後する場合があります。
即日修理が可能な場合もありますので、お急ぎの方はぜひスタッフまでご相談ください。
豆知識:ほつれを放置するとどうなる?
縫い目のほつれを「たいしたことない」と思ってしまいがちですが、実はこの状態が靴にとっては“危険信号”。
たとえば、ステッチが切れて3ヶ月放置しただけで、同じブーツが“縫い直し+革補修+ソール調整”の大修理になったケースもあります。
まとめ|軽い不具合こそ、修理のタイミング!
「ちょっと気になるな」くらいの状態が、実は一番の修理タイミング。
重症化してからでは費用も手間も倍以上になってしまうため、違和感に気づいた時点で早めにご相談いただくのがベストです。
グレンソンのような高品質なブーツは、5年・10年と履き続ける価値のある一足です。
その分、ちょっとしたメンテナンスの積み重ねがとても大切。
お気軽にご相談ください!
ミスタークイックマンでは、今回のような軽修理から、オールソールや革補修まで幅広く対応しています。
「この程度で持ち込んでもいいのかな…?」
と迷ったら、遠慮なくスタッフにお声がけください。プロが状態を見て、最適な方法をご提案いたします!