【Vibramソール修理事例】ローファーのオールソール交換で蘇る!靴製法の豆知識もご紹介

靴の修理について

こんにちは、靴修理の専門店「ミスタークイックマン」です。

今回は、Vibram2055(ビブラム)ソールを使用して紳士用ローファーのオールソール交換を行った修理事例をご紹介します。

ただの修理紹介ではありません!

靴好きな方や初心者の方にもぜひ知っておいてほしい靴の製法」についても、わかりやすく解説いたします。

「この靴、まだ履きたいけどソールが…」
「買い替えと修理、どちらがいい?」

そんなお悩みを持つ方に、読んで得する内容です。

オールソール交換とは?そして完成写真がこちら!

まずは今回のビフォーアフターから。

📷 Vibram 2055ソールでしっかり仕上げたローファーの写真。

ソールの交換だけで、まるで新品のような仕上がりになっています。

ただし、今回の見どころはそれだけではありません。実はこの靴、一般的な作りとは違い「ブラッドラピド製法」というやや珍しい製法で作られていたんです!

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靴の作りには種類がある!製法別の特徴を解説

靴は見た目だけではなく、構造や作り方によって履き心地や耐久性が大きく異なります。

ここではよく使われる代表的な製法を3つご紹介します。

■ マッケイ製法(Mckay)

  • 靴のインソール(中敷き)とアウトソール(靴底)を直接縫い合わせる方法。
  • 靴の内部から縫い目が見える。
  • 履きはじめから柔らかく、軽量。
  • 反面、雨の日には水が染みやすく、耐久性はやや劣る。

■ グッドイヤーウェルト製法(Goodyear Welt)

  • アッパー(甲革)とウェルトという革帯を縫い合わせ、さらにウェルトとアウトソールを縫い付ける構造。
  • 靴の外周(ウェルト部)に縫い糸が見える。
  • ソールが分厚く固いが履き込むほどに足に馴染む。
  • 重厚感があり修理もしやすい。

■ ブラッドラピド製法(Blake Rapid)

  • マッケイとグッドイヤーのハイブリッド的存在。
  • 中にも外にも縫い糸が見える。
  • 柔らかさと強度をバランス良く両立。
  • ヨーロッパ製の高級靴に見られることが多い。

🧵 今回のローファーはこのブラッドラピド製法。靴の中とウェルトの両方に縫い目が見える、ちょっとマニアックな一足です。

Vibramソールの特徴とメリット

今回使用したのは「Vibram 2055」6mm厚。Vibram社はイタリアの世界的ソールメーカーで、登山靴やトレイルシューズにも採用されている高機能素材です。

特徴:

  • MEGA-GRIPコンパウンド配合で耐滑性に優れる。
  • 雨の日の通勤や街歩きでも滑りにくい。
  • ゴムの柔らかさと耐久性の両立。
  • ローファーとの相性も良く、違和感ない仕上がりに。

見た目の違和感もほとんどなく、耐久性とグリップ力を強化する理想的な素材です。


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修理の流れと所要時間

ローファーのオールソール交換は、以下の工程で行います:

  1. 古いソールの除去
  2. 靴底・中底の状態チェック
  3. ソール素材の選定(今回はVibram 2055)
  4. 新しいソールの裁断と接着
  5. 縫い付け(今回はブラッドラピド製法なので中と外の両方)
  6. 縁仕上げ・磨き

🕒 修理納期の目安:14日〜21日ほど

💰 修理料金の目安:¥16,500(税込)〜

状態によって料金は前後するため、まずは無料見積もりをご利用ください。

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まとめ|靴の寿命は「修理のタイミング」で変わる

お気に入りの靴ほど、なかなか手放せないですよね。 でも、ソールがすり減ったまま使い続けると、歩き方が変わって足腰に負担がかかることも。

靴の寿命を延ばし、快適に履き続けるためには、早めのメンテナンスが何よりも大切です。

  • 歩いていて滑ると感じたら
  • 靴底の角が削れてきたら
  • 雨の日に水が染みるようになったら

それが、修理のサインです。


お気軽にご相談ください!

ミスタークイックマンでは、靴の状態に合わせて最適な修理方法をご提案します。

特に製法がわからない靴でも、プロの目でチェックして対応可能です。Vibramソールはもちろん、レザーやオリジナル素材でのオールソールも対応。

ぜひ、お気に入りの一足を蘇らせてください。

📍店頭でのご相談・お見積りは無料です。

今後も修理例と豆知識を交えた情報をどんどん発信してまいります!




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