【トレーディングポストの紳士靴】カカトゴム交換で長く愛用できる一足へ

靴の修理について

本日のご相談

靴の底がすり減ってきたのですがどうにかなりませんか?

なるほど、では拝見させていただきますね。

こんにちは!
今回は、紳士靴ブランド「トレーディングポスト」のカカトゴム交換修理についてご紹介します。

◆ 本日のご相談

靴の底がすり減ってきて、歩くたびにガタガタするんです……
まだ気に入ってるので、どうにか直りませんか?

そんなご相談を受けて、さっそく靴を確認させていただきました。
見ると、ヒール部分(カカトのゴム)だけが大きく削れている状態でした。

幸い、アッパー(甲革)やソールの前半分はまだしっかりしており、
今回はカカトゴム(トップリフト)部分のみの交換を行うことに決定しました。

Trading Postの紳士靴①

◆ ブランド紹介:トレーディングポストとは?

「トレーディングポスト(Trading Post)」は、1990年創業の日本発紳士靴セレクト&オリジナルブランドです。
イギリスやイタリアの老舗ブランドを取り扱うと同時に、国産の本格靴も展開しており、シューケアや修理サービスにも力を入れています。

トレーディングポストの特徴:

  • 履き心地の良さ(職人による丁寧な仕上げ)
  • 高いデザイン性(ドレス・カジュアル兼用デザインも多数)
  • 修理・メンテナンスを前提とした「長く履ける靴」作り

こだわりのある紳士にとって、頼れる一足になるブランドといえます。

Trading Postの紳士靴②

◆ 今回の修理内容:カカトゴム(トップリフト)交換

靴底全体の交換(=オールソール)も検討されましたが、
ご予算の都合で今回はヒールゴムのみの部分修理に。

Trading Postの紳士靴③

● 修理前の状態

ヒール部分のゴムがかなりすり減っており、傾きも生じている状態。
歩行時のバランスも崩れやすく、靴への負担も大きくなっていました。

● 修理後の仕様

もともとは英国製の「ダイナイトヒール」が装着されていましたが、
今回は耐久性とグリップ性を考慮し、Vibram(ビブラム)社製の2055ヒールで仕上げました。

Trading Postの紳士靴④

● ダイナイトとビブラム2055、どちらがいい?

ダイナイトもビブラムも、どちらも人気の高いソールブランド。
今回は外観的にも非常に近く、違和感なく交換できる点もポイントでした。

ビブラム2055の特長:

  • クッション性があり、柔らかい履き心地
  • グリップ力が高く、滑りにくい
  • 見た目もダイナイトに非常によく似ている

Trading Postの紳士靴⑤

◆ 修理後の仕上がりと履き心地

ヒールがしっかりと復活し、地面との接地感が安定しました。
靴自体のバランスも整い、履き心地が大幅に改善されました。

「これでまたしばらく履けそうです!」
とお客様にもご満足いただけました。


◆ カカトゴムの交換はいつがタイミング?

以下のような症状が出てきたら、カカト交換のサインです:

  • ヒールが斜めに削れている
  • 歩くとパタパタ・ガタガタ音がする
  • 靴が傾いて履き心地が悪くなった
  • 滑りやすくなってきた

カカトの修理は早めがおすすめ!
削れすぎて革部分まで傷むと、修理費用が増えたりオールソールが必要になってしまいます。


◆ オールソール修理も対応可能です!

今回のように部分修理で済む場合もあれば、
靴底全体(アウトソール+ヒール)が傷んでいる場合はオールソール交換がおすすめです。

当店では、トレーディングポストをはじめとした各種ブランドのオールソール修理も対応可能ですので、
「買い替える前に、一度相談したい」という方もお気軽にどうぞ!


◆ まとめ:靴は、直して使える時代へ

お気に入りの紳士靴。
「カカトが削れたから…」とあきらめるのはまだ早いかもしれません。

早めの修理で、費用を抑えつつ、愛用の一足をもっと長く使うことができます。

靴はファッションアイテムであると同時に、毎日の生活を支える大切な道具。
少しのメンテナンスで、履き心地も見た目も大きく変わります。


「これって直せるの?」
そんな疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください!




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