【ルイ・ヴィトン修理】ヌメ革が日焼け・劣化した時の対処法と修理事例まとめ

鞄の修理について

はじめに

今回は、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のバッグに多く見られるヌメ革の劣化・日焼けトラブルについて、実際の修理事例をもとにご紹介します。

特にモノグラムキャンバスシリーズでは、肩紐や持ち手に使われているヌメ革が硬くなり、切れてしまうケースが非常に多く見受けられます。

「お気に入りのバッグなのに、壊れてしまって使えない…」
そんなお悩みをお持ちの方に向けて、修理・メンテナンスの考え方と具体例をお届けします。

本日のご相談内容

「ヴィトンのカバンの肩紐が切れてしまったんです…」

お持ち込みいただいたバッグを確認したところ、ヌメ革部分が全体的に日焼けと乾燥により劣化し、特に肩紐の付け根が裂けていました。
この状態では部分補修では再発の可能性が高いため、肩紐全体の作り直しが最適と判断しました。

ルイ・ヴィトンというブランドについて

1854年、フランス・パリで創業したルイ・ヴィトン。
創業者ルイ・ヴィトンは木工職人として経験を積んだのち、自身のアトリエでトランクの製造を始めました。

その技術力と独創的なデザインはすぐに評判を呼び、ナポレオン三世の皇妃や世界の王侯貴族に愛されるブランドへと成長。
1896年には息子ジョルジュが考案した「モノグラムパターン」が登場し、今や世界中に展開されるラグジュアリーブランドとなりました。


モノグラムとヌメ革の関係

ルイ・ヴィトンの代表的なアイテム「モノグラム」シリーズは、
・コーティングキャンバス(外装)
・ナチュラルレザー(ヌメ革)
の組み合わせで構成されています。

このヌメ革は、なめし加工をほとんど施していないためとてもデリケート。
新品時は明るいベージュ色をしていますが、

  • 日光による日焼け
  • 手汗や雨による水シミ
  • 乾燥によるひび割れ

といった経年変化を経てアメ色に変化(エイジング)していきます。

「味」として楽しまれる方も多い一方で、メンテナンス不足が続くと革が硬化・破損につながることも…。

今回の修理内容

今回は、以下のような修理を行いました:

  • 劣化した肩紐をオリジナルに近いヌメ革で完全再製作
  • 元の縫いラインやコバの処理も丁寧に再現
  • バッグ全体を軽くクリーニングし、革との馴染みを調整

修理後はとても自然な仕上がりで、新品のような印象を保ちつつ、手に馴染む風合いに。

お客様からも「想像以上にキレイになった」と嬉しいお言葉をいただきました。

日頃のお手入れアドバイス

ヌメ革は「育てる革」と言われるほど経年変化を楽しめる素材ですが、日々のお手入れがとても重要です。

▷ ヌメ革を長持ちさせるポイント

  • 使用前に防水スプレーをかけておく(水シミ防止)
  • 月1回程度、レザークリームで保湿
  • 汚れは乾いた柔らかい布でやさしく拭き取る
  • 高温多湿・直射日光を避け、風通しの良い場所で保管

これらのケアを習慣化することで、ヌメ革の風合いを保ちながら長く愛用できます。

修理費用・納期の目安

修理内容 料金(税込) 納期目安
ヌメ革肩紐作り直し 約16,500円〜 約14~40日間

※使用素材やバッグの仕様により金額は前後いたします。まずは無料お見積もりをご利用ください。

まとめ

ルイ・ヴィトンのヌメ革バッグは、ただの道具ではなく自分と一緒に時を刻む存在です。
多少のシミや傷も味わいの一部ですが、破損や劣化を放置すれば使えなくなってしまうリスクもあります。

「この部分だけ直したい」
「愛着のあるバッグをまた使いたい」

そんな時は、ぜひミスタークイックマンへご相談ください。
豊富な実績と職人の技術で、大切なアイテムの再生をお手伝いします。




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