本日のご相談
こんにちは!
今回は、紳士靴に付いている「タッセル」が取れてしまったお客様からの修理相談をご紹介します。

紳士靴の飾りが取れて無くなったのですが・・・・・

この飾りは「タッセル」と言います。作り直しが可能です。
修理工程
◆ 本日のご相談内容
紳士靴の飾りが片方取れてしまって、無くなってしまいました……
これって直せるんでしょうか?
この「飾り」、靴好きの方ならご存じかもしれませんが、「タッセル」と呼ばれる装飾です。
クラシックなローファーなどに使われることが多く、上品な印象を与える人気のディテールですね。
「無くしてしまった」と聞くと、買い替えを考える方もいらっしゃるかもしれませんが……
ご安心ください!タッセルは作り直して交換することが可能なんです。
もしかしたら『タッセル』って言葉を初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれませんね。
写真にあるようなローファーなどに付いているリボン?みたいな飾りのことです。
◆ 修理工程の流れ
今回のケースでは、片方のタッセルが紛失しており、反対側だけが残っている状態でした。
おそらく、どこかで引っ掛けたりして、いつの間にか取れてしまったのだと思われます。
修理の手順は以下の通り:
このように、見た目も自然で違和感なく仕上がります。
◆ タッセルって何?
そもそも「タッセル」という言葉に馴染みがない方も多いと思います。
タッセルとは、紐状や房状になった装飾パーツのこと。
ラテン語の「tassau(留めるもの)」が語源で、古代エジプトやギリシャでも装飾に用いられていたそうです。
現在では、靴だけでなく、カーテン・バッグ・帽子など、さまざまな場面で見られます。
◆ 靴に使われるタッセルの種類
靴のタッセルには主に以下のような種類があります:
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革紐タッセル:ローファーに多く使われる、細い革紐で作られた房状の飾り。
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布製タッセル:柔らかい風合いが特徴で、デザイン性の高いカジュアル靴に見られることも。
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金具付きタッセル:一部高級靴で見られる取り外し可能なタイプ。
タッセルがあることで、靴全体が華やかで上品な印象になります。紳士靴におけるちょっとした“遊び心”でもありますね。
◆ 靴を修理するメリットとは?
靴のトラブルが起きたとき、多くの方が「買い替え」を選びがちですが、実は修理のほうが賢い選択であることも多いです。
● コストを抑えられる
タッセルのような部分修理であれば、買い替えの数分の一の金額で済むことも。
● 環境にやさしい
靴の製造にはエネルギーや資源が使われます。修理することで廃棄を減らし、環境負荷も軽減できます。
● 自分の足に馴染んだ靴を手放さずに済む
履き慣れた靴は、足にフィットして快適。少しの修理で長く使えるなら、それが一番ですよね。
● 愛着のある一足をずっと使える
旅行や仕事などで活躍してくれた靴には思い出も詰まっています。直して使い続けることで、さらに愛着も深まります。
● デザインを維持できる
靴によっては、同じデザインがすでに廃盤になっていることもあります。修理であれば、愛用のデザインをそのまま残せます。
◆ 最後に:お困りごとはお気軽にご相談ください!
今回はタッセルの修理をご紹介しましたが、靴にはほかにもいろいろな修理ポイントがあります。
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靴底の張替え(オールソール・ハーフソール)
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ヒールのゴム交換
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カカトの革巻き直し
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ファスナー修理
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インソールの補修 などなど……
当店では、ビジネスシューズ・ローファー・スニーカー・ブーツなど幅広く対応可能です。
「これって直せるの?」というご相談でもOK。お気軽にお立ち寄りください!